高感度質量分析計 MKS Cirrus 2

製品概要

全自動化学吸着分析装置AutoChemシリーズに新しい質量分析計が接続可能

高感度質量分析計 MKS Cirrus 2

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MKS Cirrus 2は、便利な机上式設計で汎用性が高く、多成分の混合ガスを分析する能力を持つ高速レスポンスのオンラインで利用できる四重極型質量分析計です。大気圧状態で直接ガスを導入し分析が可能であり、毎分250データポイントの速度と広いダイナミックレンジでガスの組成を観察することができます。加熱されたシリカキャピラリーでガスを導入し、ガス組成の変化に迅速な応答を保証し、そして、100ppbの検出限界を実現しました。MKS Cirrus 2は、イーサネットインターフェイスを搭載し、ローカルPCからの操作またはリモート操作用のイーサネットネットワークハブまたはスイッチに接続することができます。

MKS Cirrus 2は、AutoChem Ⅱ 2920とAutoChem 2950 HPと接続および同期し、マルチコンポーネントとして利用することができます。Cirrus 2は、Process Eye™という専用のソフトウエアでシステムのデータ収集および制御を行ない、リアルタイムでデータや測定の状態を観察することができます。サンプル測定レシピのウィザードでは、分析条件およびシステム構成を作成することができます。AutoChemと接続するCirrusのインターフェースは、Process Eye™ソフトウエアによって実行されます。このインターフェースは、AutoChemソフトウエアの同期機能を用いて、予め作成したサンプル測定レシピでCirrus 2システムをコントロールし、自動的にMassデータを収集することができます。収集されたMassデータは、AutoChemのソフトウエアで解析できるようにエクスポートし、AutoChemのデータと統合と解析することができます。AutoChemソフトウエアに通じて、Cirrus 2のMassデータを校正するができます。そして、AutoChemの熱電対の信号をCirrus 2システムに転送し、測定中の温度を表示と記録することができます。

AutoChem II 2920は完全に自動化された測定装置で、非常に正確な化学吸着および昇温反応の研究を包括的に実施でき、触媒、触媒担体、および他のさまざまな物質の物理的特性に関する重要な情報を得ることができます。また、活性金属表面積、表面酸性度、活性部の分布および強度、およびBET表面積なども解析することができます。AutoChem IIでは、パルス化学吸着、昇温還元(TPR)、昇温脱離(TPD)、昇温酸化(TPO)、および反応分析を実施できます。同一サンプルを使用して複数の実験を行うことができます。AutoChem 2950 HP高圧全自動化学吸着分析装置は、最大1000PSIAの高い圧力中にサンプルを分析することができます。

AutoChem Ⅱ 2920とAutoChem 2950 HPとのデータ統合

  • AutoChemソフトウエアの解析機能を利用し、Massデータからの信号のピークフィッティング、統合および平滑化が可能
  • AutoChemソフトウエアは、質量分析計Cirrus 2の生の信号を変換し、校正データを作成し、定量分析することが可能
  • AutoChemの特性評価レポートで直接反映でき、分散率、活性面積、動力学、結晶子サイズが提供可能

特徴

  • 大気圧状態で直接ガスを導入し、広いダイナミック·レンジにわたって複数のガスを観察
  • コンパクトなモジュール設計で保守やメンテナンスが容易
  • イーサネットインターフェイスによってネットワークに対応
  • 専用ソフトウエアProcess Eye™により操作およびキャリブレーションを自動化
  • 150℃に加熱されたシリカキャピラリーでガスを導入し、ガス組成の変化に迅速な応答

利用可能なインレットのオプションは次の通り

  1. ステンレスキャピラリー
  2. 低流量キャピラリー
  3. マルチストリーム導入口
  4. 自動圧力可変導入口

外寸・重量:35cm(H)41cm(W)64.5cm(D)、34.5kg
電源:AC 90 ~ 264V、44 ~ 66Hz、最大800VA

触媒特性評価装置ラインナップ

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