アスベスト分析について

2005年アスベストによる被害が社会的に大きな問題となりました。

2004年10月に「新たに石綿を含む建材・摩擦材、接着剤等」の製造等が禁止となり、2005年7月には厚生労働省から「石綿障害予防規則」が発効されました。また2005年4月には作業環境評価基準の改正に伴って、石綿の管理濃度は2 f/cm3から0.15 f/cm3に引き下げられています。この様に、アスベストに関する管理が急激に厳しくなっている中で、特にアスベストが使用されている可能性がある1980年以前の建築物の立替に伴う解体作業は今後も増えていくことから、その建材事前分析や作業所周辺の飛散状況調査の必要性も増えていくことが予想されます。

島津サイエンス東日本ではアスベスト分析に必要な機器・器具類、さらには分析室から排出される空気からのアスベスト除去装置にいたるまでをトータルで提供いたします。

1. サンプリング

柴田科学 アスベストサンプラ

柴田科学 アスベストサンプラ

空気中アスベストのサンプリングは、対象が一般大気なのか、作業環境なのか、個人暴露なのか、建築物室内なのかによって、測定位置やサンプリング条件が違ってきます。柴田科学のアスベストサンプラーであれば、豊富なラインアップにより、全ての目的に対応可能です。

2. フィルターの透明化処理(空気中アスベスト測定の前処理)

柴田科学 フィルタークリアリングキット クイックフィックス

柴田科学 フィルタークリアリングキット クイックフィックス

アスベストを顕微鏡でカウンティングする際に、前処理としてフィルターを透明化するのに使用します。わずか0.2~0.3mLのアセトンにより5秒間でフィルターを透明化します

3. 粉砕(建材中アスベスト測定の前処理)

柴田科学 連続式ミル

柴田科学 連続式ミル

粉砕からふるいがけまで連続的に作業が可能な粉砕器です。鉱物・建築材料など、モース硬度6までの試料に適していますので、建材中アスベスト分析の前処理に最適です。

4. 計数(分散染色法)

ウエスト社 分散染色用浸液

ウエスト社 分散染色用浸液

米国のMcCRONE社より販売されている浸液を使用し、屈折率の異なる浸液(Refractive Index Liquids)をサンプルに滴下し、分散染色用の対物レンズを使用した位相差分散顕微鏡により鏡検すると、試料と浸液の屈折率が一致した時の光の波長から分散染色が観察されます。

ニコン 位相差顕微鏡

ニコン 位相差顕微鏡

アスベストの計数に必要な400×の分散染色対物レンズを搭載可能です。高NAと長作動距離を両立し、あらゆる収差を対物レンズ単体で補正した世界屈指の光学系であるCFI60無限遠補正光学系で、コントラストの高い、鮮明なアスベストの分散染色観察が可能になります。さらにアスベスト用回転アナライザ装置を使用し「高感度分散染色法」(特許申請中)を行うことで、計数の精度と測定結果の信頼性をより一層向上させることができます。

5. 分析(定性・定量)

島津製作所 X線回折装置 XRD-6100環境パック

島津製作所 X線回折装置 XRD-6100環境パック

『建材中の石綿含有率の分析方法』には試料に石綿が含有しているか否かについて、X線回折分析法による定性分析を実施し、石綿の含有が確認された試料は、基底標準吸収補正法によるX線回折分析法により定量分析を行う事が規定されています。その他にも、「エックス線対陰極:銅(CU)」「管電圧:30~40kV」「管電流:30~40mA」「回転試料台を使用」など、細かい規程が定められていますが、島津製作所製X線回折装置XRD-6100環境パックはこれらの条件を全て満たしています。本パッケージは、X線回折装置XRD-6100をベースに、作業環境測定における、フィルター上に収集された遊離珪酸や石綿の定性分析は元より、このような微量試料の定量分析に要求される「基底標準吸収補正法」に準拠した試料ホルダーと定量ソフトウェアを装備しております。

島津製作所 示差熱・熱重量同時測定装置 DTG-60A

島津製作所 示差熱・熱重量同時測定装置 DTG-60A

2004年7月に厚生労働省から出された通達「蛇紋岩系左官用モルタル混和材による石綿ばく露の防止について」では、アスベストをアンチゴライトやリザルダイトと分けて定量するために、鉱物の結晶水の脱水温度の違いを利用した微分熱重量法が推奨されています。DTG-60Aは24個の試料を載せることができ,夜間や休日の連続自動運転が可能です。

6. 排ガス処理

島津理化 集塵装置 SGC-M

島津理化 集塵装置 SGC-M

アスベスト分析を行うドラフトチャンバーから排出される空気からアスベストを除去します。集塵率は99.5%~99.7%、1μm以下の粒子も捕集する高性能の装置です。風量・ガス濃度が変動しても、集塵効率はほとんど変わりません。

分野別Solution

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