水質汚染
公共用水域(河川や湖沼、沿岸など)および地下水の水質汚染を防ぐために、昭和45年に“水質汚濁防止法"が制定されました。工場や事業場(廃棄物処理場など) が公共水域へ排水を排出する際にはこの水質汚濁防止法に基づく排水基準が適用されています。
昭和54年から平成20年までの間に5次にわたる水質総量規制の改正が実施されてきました。(水質総量規制とは、工場等(事業場)から排出される排水の量と汚濁物質の濃度の掛け算で求められる“負荷量"について規制を行う制度です。)
現在は、第6次水質総量規制が平成19年9月1日より施行されています。今回の改正では平成21年における負荷量の合計が、平成16年度と比べ5%削減されるよう策定されており、この目標達成のために、各規制項目の基準がより厳しく規制されています。
島津サイエンス東日本では、水質総量規制に定められた測定機器であるCOD及び全窒素・全りん自動計測器は勿論のこと、簡易・半自動計測器に至るまで、トータルにお客様をサポートさせて頂きます。
1. pHの計測
東亜DKK PHメータ
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見やすい大型カスタムLCD表示。RS232C/外部プリンタ接続対応。低価格なベーシックタイプ。
2. 活性汚泥濃度の計測
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下水道、し尿処理場、浄水場、浄化槽のMLSS濃度管理とMLSS汚泥厚の測定に最適です。
3. 有機物質の測定
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全有機体炭素計(TOC)は、水中の有機物質の炭素量を測定する機器です。 水道水などの水質管理を始めとしたさまざまな分野で活用されています。
島津の燃焼触媒酸化方式TOC計(TOC-Lシリーズ)は、独自に開発し世界に広めた680℃燃焼触媒酸化方式を採用しており、難分解性有機化合物も高効率に酸化できます。
4. 窒素、りんの測定
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島津オンライン全窒素・全りん計4110シリーズは、水質総量規制に不可欠な負荷量演算機能を標準で装備。ランニングコストの削減にもこだわりました。
5. 化学的酸素要求量の測定
東亜DKK COD自動測定装置
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COD-203は水質総量規制に伴う河川水、工場排水中のCOD(化学的酸素消費量)を測定する機器であり、JIS K 0806に基づき設計されております。実績のある酸化還元電位差滴定法を採用。14日分の測定データを内部に保存し、保存データは画面で呼び出す事が可能です。
他にも、下記製品で取扱いがございます : 紀本電子
6. 廃水の無害化
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研究・実験に伴って排出される有害廃水を、河川等へ放出できるレベルまで確実に処理して無害化します。廃水中和処理装置に求められる多彩な機能と耐久性を実現しており、病院や研究施設、学校、各種工場などから排出される強酸、強アルカリ廃水も、基準値以内に安定して中和・放流することができます。
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処理履歴等を記録し、十分な環境への管理体制を整える事が可能です。