困ったことがあったら、
真っ先に
自分を頼ってもらえる
関係を作る

2016年入社 横浜支店
大学院工学研究科工業化学専攻修了

水野 将隆MASATAKA MIZUNO

入社の動機 ―営業への親近感から―

大学院では、フッ素を含む有機化合物を合成する方法を研究していました。医薬品や高機能性樹脂に応用されれば大きな成果が期待できると注目されている分野で、就活でも当初はメーカーの研究職を考えていました。ところが、就職活動を進めるうち、作ったものが人の手にわたり、役に立てる実感が得られる川下の仕事に興味を抱くようになり、理系の知識が活用できる営業職に視野を広げるようになりました。当社に関しては、ふだん研究で島津製作所のガスクロマトグラフを愛用していたことから受けてみました。先生方と世間話を交わしながら距離を縮める、研究室に出入りしていた担当者の親近感にあふれた営業スタイルに親しみを感じていたこともあって、興味が湧いてきたことが入社の一つの決め手となりました。

大手大学の営業担当に抜擢される

配属になった横浜支店は、大学や製薬会社などのお客様を数多く抱えている拠点。支店長もかつては大学の担当者でした。配属から半年間は先輩に同行し、必要な要素を学んでいきました。ただ、私の場合、早く担当を持ってみたかったことから積極的に手を挙げ続けた結果、私が学生時代に得た知識が活かせるという期待と、大学の案件をいくつも経験してきた支店長だからこその判断を受け、3か月後には大手の大学を任せられたのです。

新人であるがゆえの失敗も

大学の研究室が、国に研究費を申請すると、多くの場合その採否が4月にわかります。予算が出る時期が決まっている以上、長い目で見た提案活動が欠かせないものなります。そこで、具体的な商談がなくても各研究室に顔を出して状況をうかがいながら、次の打ち手を考えていくのが営業の基本スタイルです。
私が担当する大学では学内に200以上の研究室を有しています。その全てとコミュニケーションを取っていくのは簡単なことではありません。化学なら学生時代の知識が活かせて理解できるところも多いのですが、物理や機械となるとわからないことのほうが多いくらいです。最初の頃は、大きな案件をキャッチしても、先生の発言の解釈を間違えて、ちんぷんかんぷんな提案をしてしまい、結局、他社に案件を持っていかれてしまうという失敗をしてしまったこともありました。

報告・連絡・相談をする大切さ

このままではいけないと、以後はノートに用語を書きとめ、難しい話が発生したときはもちろんのこと、上司に毎日の報・連・相を行ない、丁寧に問題を解決することを意識するようになりました。その結果、先生方の話に耳を傾けながら、どのような形の提案がニーズに合っているのかを模索していくことができるようになり、次第に努力が実を結び、先生からも信頼を得られるようになっていきました。

コツコツとした積み重ねが、
大きな信頼につながる

大学への営業で培った自信と経験は、並行して担当していた一般企業で、大きな成果に結びつきました。実験室を丸ごとリノベーションするという大型の設備更新を獲得したのです。特別なことをしたわけではありません。要望などがあった際には、上司ら周囲を巻き込み、常に正しい道を進んでいるのかを確認しながら、より良い提案をしていくという地道な努力と信頼の積み重ねにより、何かあったら真っ先にオーダーしていただける関係を作った賜物だと思っています。

今では「水野さんだから頼みたい」といってもらえるケースも増え、お客様から信頼される喜びを感じる毎日です。もちろん、まだまだ足りないことが多いこともわかっています。自立した営業を目指して、これからも自分を高めていくとともに、後輩ができたときには自信をもって指導できる実力を身に付けたいと考えています。このまましっかりとキャリアを積み重ねながら、いずれは社長の座に就けるくらいの存在になりたいですね。

求職者へのメッセージ

私は新卒で入社をしましたが、今思うと、就活の際には化学という自分の専攻分野以外の工業系の企業なども見ておけば、視野がぐっと広がったとのではないかと感じています。
社会を勉強するという意味でも、最初から志望を限定せず、様々な企業に足を運んでください。理系が営業にチャレンジするのはとても面白いことだとも言っておきたいですね。お客様である研究者ともスムーズにコミュニケーションができますから、提案もしやすいのではないかと思います。多くの理系学生に続いてもらえたら幸いです。

ある1日のスケジュール

8:45

出社

メールの確認や見積もりの回答、納品物の確認、伝票の作成といった事務作業に取り組むとともに、今日の営業の準備を行う。

11:00

外出

営業車のハンドルを握って、担当する大学に向かう。事務所からは1時間を超える道のり。

12:00

昼食

商談に入る前に腹ごしらえ。学生時代にも馴染みのあった学食で済ますことが多い。

13:00

納品

研究室をめぐり、消耗品等を納品。先生方と軽く言葉を交わす。

14:00

打ち合わせ

研究室Aで打ち合わせ。新規設備の導入を考えているとのことで、具体的に教授の要望を探っていく。

15:00

ルート営業

付き合いのある研究室に顔を出して、先生方とのコミュニケーションを図っていく。

17:00

帰社

オフィスに戻ってからは、上司への報告や現場で受けた質問の調査、翌日の準備に取り掛かる。

18:30

退社

定時で終業できず、時には残業することも。

Top of This Page